作品解説

INTRODUCTION

『ハイエボリューション』が始まる!

ゼロから始まるレントンとエウレカの新たな物語
『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』劇場3部作がいよいよスタートする。

地方都市ベルフォレストで鬱屈した日々を過ごしている14歳の少年、レントン。育ての親レイとチャールズのもとを飛び出したレントンは、迷い深い旅路の中でさまざまな人々と出会う。でも、レントンの心の中にいつもいたのはひとりの少女、エウレカだった―。

『エウレカセブン』シリーズは、いつも「今、何を描くべきか」という課題と正面から向き合ってきた。2017年秋から始まる劇場3部作『ハイエボリューション』もまた「今、何を描くべきか」という問いに応える物語だ。その片鱗は既に、第1作のレントンの迷い旅の中にも描かれている。『エウレカセブン』は時代とともに進化する作品なのだ。

『エウレカセブン』をさらに進化させるために、総監督・京田知己、脚本・佐藤大、キャラクターデザイン・吉田健一らオリジナル・スタッフが集結。2005年の『交響詩篇エウレカセブン』以来、12年のキャリアを積んだ3人が、新たな構想に基づいて新たなストーリーを紡いでいく。映像面では、すべての発端となったサマー・オブ・ラブを完全新作で描写。TVシリーズのシーンを再構築し、『ハイエボリューション』のためにチューニングされた新映像となっている。

新しさは映像だけにとどまらない。

まず、ドイツのテクノユニット、Hardfloorが本作に新曲「Acperience 7(アクペリエンス・7)」を提供する。「アクペリエンス」は『エウレカセブン』作中でもしばしば使われる造語。その言葉を作ったHardfloorとの満を持してのコラボレーションが実現した。

さらに主題歌は伝説のアーティスト・尾崎豊の息子、尾崎裕哉が担当。父・豊の年齢を超え新たな世界に踏み出した尾崎裕哉の透明な歌声が『エウレカセブン』の世界を更に広げていく。作詞はSuperfly、SMAP等へ多くの作品を提供している元SUPERCARのいしわたり淳治、作曲・編曲・サウンドプロデュースはゆずやback numberなど多くのアーティストへ楽曲提供、プロデュース、アレンジを手掛ける蔦谷好位置も参加。

2017年、“すべての始まり”から始まる3部作は、大いなるエボリューションを経て、誰も知らない未来へと向かう。

『エウレカセブン』シリーズの歩み

『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』は『エウレカセブン』シリーズの最新作になる。

原点である『交響詩篇エウレカセブン』の放送開始は2005年。レントンは、エウレカとの出会いをきっかけにして、世界の真相を知り、閉塞感を突破していく。本作は多くの視聴者の共感をよび、2000年代を代表する作品となった。

2009年には劇場版『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』が公開。公開館数6館のスタートながら興行収入1億円を超えるヒットを記録した。劇場版は、別の宇宙を舞台にした“もうひとつのレントンとエウレカの物語”。ここでは「目の前の現実こそ未来につながる場所であること」が描かれた。そして2012年の『エウレカセブンAO』。こちらはレントンとエウレカの子供アオが主人公の続編で「残酷な世界でも前向きに生きようとする健やかさ」が語られた。

このように「今、何を語るべきか」に真摯に向かい合い、変化し続けてきたのが『エウレカセブン』シリーズ。

これまでにBlu-ray&DVDはシリーズ累計85万本を出荷。またアニメだけにとどまらない多彩なメディア展開も『エウレカセブン』の特徴で、音楽やコミックスはもちろんのこと「パチスロ 交響詩篇エウレカセブン」シリーズは累計出荷数12万台で、2017年には新機種「パチスロ エウレカセブンAO」が稼働を開始している。